「唾液の役割」

私たちの口の中を常に潤してるのは「唾液」です。実は色んな役割を担っています。 代表的なものを7つ挙げてみました。①口の中をきれいにする(食後に残った食べカスを洗い流す)②消化を助ける(唾液に含まれる酵素<アミラーゼ>が、食べ物に含まれるデンプンを分解し胃腸で消化・吸収しやすいようにする)③食べ物を飲み込みやすくする(パサパサした食べ物を口の中でまとめ嚙み砕きやすく&飲み込みやすくする)④食べ物を美味しくする(舌の表面には味蕾<みらい>と呼ばれる味覚を感じるセンサーがある)⑤虫歯を防ぐ(唾液は、ややアルカリ性なので食後30分程で酸性に傾き虫歯になりやすくなった状態を中和し元の状態に戻す)⑥ミネラル成分の補給(口腔内が酸性に傾くと歯面のミネラルが溶け出しスカスカになる脱灰状態!そこに唾液に含まれるミネラルを補給し修復する再石灰化の促進⑦入眠をスムーズにする(メラトニンと呼ばれるホルモンが含まれており夜になると分泌量が増加し、脳や体に眠りに入りやすい状態に切り替えます) 7つ以外にもっとも注目したいのが抗菌物質『IgA(免疫グロブリンA)』!!!この物質は、口腔内に最近やウイルスなどの異物が侵入すると、見つけて取り囲み、粘膜への付着を防ぎます。そのあと異物は唾液の自浄作用によって洗い流されるので(上記①の口の中をきれいにすることである)、私たちは元気に過ごすことができるのです。ウイルスと共に生活している私たちにとって、心強い味方なのです。口腔内のIgAを増やすには、まず唾液そのものを増やすことが大切です。常にマスクをして、うるおいが減っている今は特に、意識的に唾液を出すことが重要です。唾液が減る原因には、加齢、薬の副作用、ストレス、口呼吸、糖尿病、放射線治療、人口透析、介護が必要な状態、不規則な生活、喫煙、シェーグレーン症候群 などたくさんの原因が考えられています。唾液の分泌量を増やす日常生活の工夫について紹介します。❶よく噛んで食事をしましょう(噛むことが刺激になり唾液の分泌が促されます)❷リラックスして過ごしましょう(唾液の分泌は自律神経によって調整されています。リラックスした状態はサラサラ唾液が多く分泌され口の中はうるおいます。ストレスを感じたり緊張した状態ではネバネバ唾液になります。食事や寝る時間がバラバラで自律神経のバランスが崩れると唾液の分泌に影響するので規則正しい生活を心がけましょう)❸こまめにしっかり水分補給をする(唾液のもとになる体の水分が不足しないように気をつけましょう)❹唾液腺マッサージをしましょう(*耳下腺への刺激⇒耳の横を手指で後ろから前に向かってゆっくり回します。*舌下腺への刺激⇒両手の親指をそろえ、顎の真下からグッと押します。*顎下腺への刺激⇒下顎の骨の内側の軟らかい部分に親指を当て、骨に沿って5か所くらいを順番に1~2秒押します。 唾液腺を外からマッサージすることで唾液の流れが良くなるので朝起きた時や食事前、人と話す前などに行ってみましょう)

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