梅雨時期の頭痛

雨や曇りの日が続き、湿度も高くなる梅雨の季節は、眠気を感じやすくなったり、立ちくらみやめまいが起きたり、さまざまな体調不良を感じることもあるでしょう。そして、そんな梅雨時の体調不良の中でも、頭痛に悩まされる方は多いもの。

頭痛といっても、吐き気や光、音に対する過敏症状を伴うケースや日常生活の動作によって痛みが増強することもあり、症状が重い方にとっては深刻な問題です。

頭痛や体のだるさを覚えるのは、梅雨特有の天候の変化が大きく関係しています。梅雨になると低気圧が日本全体に近づき、これによって1ヶ月以上の長期間にわたり、雨が降り続くこととなります。気圧や気温のような外部環境の変化がきっかけとなり、血管拡張や自律神経の乱れを引き起こし、頭痛やめまいを発症する場合があります。細かい症状も含めると低気圧によって不調を訴える人は3人に1人と非常に多く、沢山の方が悩まされています。

細かい症状も含めると低気圧による不調を訴える人は3人に1人と非常に多く、たくさんの方が悩まされています。

気圧の変化が自律神経を刺激する

梅雨時の気候の変化は自律神経にも影響を与えます。平常時の自律神経は、活動的な状態や緊張したときに優位となる「交感神経」と、リラックスしたときや休養時に優位となる「副交感神経」がバランスよく機能しています。

しかし、急激な気候や気圧の変化によって、この交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまうことがあるのです。自律神経は呼吸・血液循環・体温調節・消化など、体のさまざまな機能に関わる大切なもの。そのため、梅雨時の気圧の変化で自律神経が乱れてしまうと、頭痛を代表とする様々な辛い症状が起きると考えらえます

 

梅雨の頭痛を起こすメカニズムす

天気や気圧の変化が引き金となり、体内の水分バランスが乱れてしまい、体全体の水分量が多くなりむくみが生じます。このような環境下では血管もむくみ、脳血管が拡張するため周囲に炎症を起こし頭痛が発生するなど考えられていますが、完全には解明されていません。

 

梅雨の頭痛対策

ジメジメとした梅雨時に頭痛が起きると、仕事も家事も手につかなくなり気が滅入ってしまいますが、そうならないためにはどんな対策を行えばよいでしょうか?

  • 薬を服用する

雨が降る前や気圧が変化すると頭痛が起きる、台風が来ると頭が痛くなる…など、気候の変化によって頭痛のパターンが決まっている場合は、鎮痛剤などの薬を利用してみるのも一案です。

軽症の痛みにはアセトアミノフェンなどの非ステロイド系消炎鎮痛剤が有効です。中等度以上はトリプタン製剤(拡張した血管を収縮させ炎症を抑える作用)を使用します。また、漢方薬を利用するのもおすすめです。ただし、非ステロイド系消炎鎮痛剤を頻回に使用すると、それが原因で頭痛を起こすことがあるので注意が必要です。

天気予報や気圧をチェックできるアプリなどを利用して、気圧の変化が見られたときや頭痛になりそうだと感じたときは、薬を飲むことを検討してみてもいいでしょう。ただし、妊娠中や授乳中で薬の服用に制限がある場合や頭痛の症状の重い方は、かかりつけの医師に相談のもと、適切な方法で服用してください。

  • 梅雨の頭痛にいい食べ物

 

だるさを感じたりさまざまな体調不良が起きる梅雨時は、食欲もなくなるかもしれません。しかし、頭痛も含め梅雨の不調を乗り切るためには、体のむくみをとり血液循環をよくする食べ物を積極的に摂るようにしてみましょう。

ナッツ類やバナナ、リンゴ、スイカなどはカリウムを多く含み、水分の排出を促してくれます。また、ネギやショウガなど血行をよくする食材もぜひ食事に取り入れてみましょう。

 

  • コーヒーは最適? 梅雨の片頭痛にいい飲み物

梅雨時の「片頭痛」におすすめの飲み物が、コーヒー。コーヒーに含まれるカフェインは血管を収縮させるため、気圧の変化で血管が膨張してもそれを収縮させ、頭痛の症状を和らげてくれる効果が期待できるのです。コーヒー以外にも、緑茶や紅茶でもカフェインが含まれるため、同じような効果が期待できます。

しかし、注意をしておきたいのは、コーヒーや紅茶などを飲むときの温度。冷たい飲み物は体を冷やすこととなるので、頭痛や体調不良を悪化させることにつながるかもしれません。飲み物はホットまたは常温を心がけ、食事でもスープなど温かいメニューをとるようにしましょう。

また、ストレス軽減をはかり、体を休めて、しっかり睡眠をとることも重要です。

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