成人の日

一生に一度の晴れの日、成人式は人生で重要な節目です。ここ岡山市でも先日成人式が行われましたね。そんな大切な日である成人式。一体いつごろから、今のようにお祝いするようになったのでしょうか。また、昔の人はどんなお祝いや儀式を行ったのでしょうか。
 
☆【元服】が男子・【裳着(もぎ)】が女子の成人式の由来☆
 
奈良時代以降、数え歳で12~16歳の男子が行った「元服(げんぷく)」という儀式が成人式にあたります。髪を大人の髪型に結い、服装も大人のものへと改めました。また、幼名から新しい名に切り替えたり、冠をつけたりしました。女子の場合は「裳(も)」という、腰から下にまとう衣服を身に付ける儀式「裳着」を12~16歳で執り行いました。結婚が決まった時や、結婚が決まりそうな時が式のタイミング。同時に垂らした髪を結いあげる髪上げも行われ、こどもの髪から大人の髪型へと変わりました。
 
☆庶民の成人式は?☆
 
比較的多い地域で行われていたのは13歳前後で行う「褌祝(ふんどしいわい、へこいわい)」と呼ばれるもの。一人前になった証しとして、男子は親せきの女性から贈られるふんどしを締めました。
 
☆現代の成人式の由来とは?☆
 
このように昔の成人式は、20歳よりずっと前に行われていたようです。現在と同じ20歳で成人式が行われるようになったのは、戦後のこと。地域の新成人が一堂に会して行う成人式の発祥は、1946年、埼玉県の現 蕨市で開催された「青年祭」だと言われています。それが全国に広まり、1949年の1月15日が「成人の日」と制定されました。
 
☆成人式に振袖を着る理由☆
 
現在、振袖と言えば若い女性の着物ですが、かつてこどもにも振袖を着せていた時代がありました。これは長い袖を振る仕草が「魔を祓う」「厄除け」になると思われていたためです。こどもが病気や厄にとりつかれないようにという願いを込めて、振袖を着せていたのです。振袖は厄除けの意味もあるそうです。
 
☆成人式は日本だけ!?世界の成人式について☆
 
日本では20歳で「成人」ということになりますが、世界的に見ると、18歳以上を成人と定めている国が大多数を占めています。また、アメリカやカナダは州によって成人の年齢が異なるケースも。とはいえ国によって違う成人年齢、その一部をご紹介します。
14歳:プエルトリコ、ハイチ
16歳:ネパール、キルギス、スコットランド
17歳:北朝鮮
18歳:アメリカ(ただし州により異なる)、カナダ(ただし州により異なる)、オーストラリア、ドイツ、オランダ、フランス、スイス、ノルウェー、インド、メキシコ、中華人民共和国、他多数
19歳:韓国、アルジェリア
20歳:ニュージーランド、タイ、台湾、モロッコ
21歳:アラブ首長国連邦、インドネシア、エジプト、シンガポール、南アフリカ
 
このように、20歳より前に成人となる国がほとんどで、日本の20歳というのはかなり遅い方のようです。
今年、大人の仲間入りをされた二十歳の皆様、おめでとうございます。皆様の輝かしい未来をお祈りしております。
 

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