京都三大祭りの一つ「祇園祭」

年間300余りの祭りがあるとされ、祭りの数が多いことで知られる京都。その中でも「京都三大祭り」といえば、
・「葵祭」(上賀茂神社・下鴨神社 5月)
・「祇園祭」(八坂神社 7月)
・「時代祭」(平安神宮 10月)
のこと。これに「五山送り火」を加えて「京都四大行事」ということもあります。今回は7月の祭り「祇園祭」について調べてみました。
 
☆「祇園祭」のはじまり☆
 
「祇園祭」は、平安時代の貞観11(869)年に全国で疫病が発生したときに、平安京の神泉苑に当時の日本全国の国の数にちなむ66本の鉾(矛)を立てて悪霊をはらい、国の安寧を祈ったのがはじまりといいます。
 
☆ハイライト「山鉾巡業」☆
 
祭りのハイライトは、7月17日(前祭)と24日(後祭)に行われる山鉾巡行。「動く美術館」とも言われ、煌びやかに飾られた「山」や「鉾」が京都市街を巡行します。「山」は0.5~1トン、「鉾」は7~9トン(巡行時は8.5~12トン)にも及びます。 山鉾巡行の見所は、まず巡行の先頭を行く「長刀(なぎなた)鉾」。巡行の順番はクジで決めますが、この「長刀鉾」だけは「くじ取らず」として、毎年巡行の先頭を行くことが決まっています。また、現在、生稚児が乗る唯一の鉾です(他の鉾には稚児人形が乗っている)。
 
各「山」や「鉾」の飾り付けが、必ずしも日本古来のデザインではなく、「月鉾」の前懸はインド製の絨毯(現在は複製)であったり、フランス製やベルギー製の織物が使われている山鉾もあります。
 
そして、山鉾巡行の一番の見所が「辻回し」。「鉾」には方向舵が付いていないので、角に来ると方向転換をしなければなりません。車輪の下に青竹を敷いて水をかけて滑りやすくし、掛け声とともに方向転換します。
 
山鉾巡行とともに、ぜひ見ておきたいのが前祭である「宵山(よいやま)」(14日~16日)。山鉾が町の辻に置かれ、コンチキチンの祇園囃子が奏でられます。一部の山鉾は、上に登ることもできますよ。
 
☆「祇園祭」注意事項など☆
 
・とにかく暑さ対策が必須です。朝、ビルの影に場所を取ったと思ったら、太陽の移動とともに炎天下になんていうことも。
・人混みの中では危険なので日傘は禁止です。帽子や日焼け対策として長袖を着ていった方がいいでしょう。また、人の多さも半端ではありませんので、迷子や事故などにも注意しておきましょう。
・雨天決行です。「祇園祭」は、戦争などで中止されたことはありますが、最近、山鉾巡行が中止されたのは阪急電車の地下工事(昭和37年)のときだけだそうです。2015年は嵐の中、山鉾巡行が行われました。
 
京都の伝統的な祭りの一つ、「祇園祭」ぜひ一度体験してみてください。
 

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