アロマオイル(精油)自宅でも作れる?!

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癒しアイテムとして人気の高いアロマオイル、様々な種類がありますよね。アロマオイル(精油)は、花や果実など、植物から抽出されます。当院でも患者さんにリラックスしていただけるように毎日アロマを焚います。先日、帰り道に花の良い香りを匂ってこの匂いがアロマオイルにあればいいのになぁと思いアロマオイルって自分で作れるのだろうか?どのように抽出されているのか?自宅でアロマオイル(精油)を作れるのか調べてみました。
 
 
3つの抽出方法
アロマオイル(精油)の抽出方法は、大きく3つに分けることができます。 ①水蒸気蒸留法(すいじょうきじょうりゅうほう)
水蒸気の熱によって成分を気化させ、アロマオイル(精油)を溜める方法です。自宅でも安価な道具で行うことができます。
②溶剤抽出法(ようざいちゅうしゅつほう)
溶剤を使い成分を出す方法です。
③圧搾法(あっさくほう)
搾り取る方法。主に果実系のアロマオイル(精油)を抽出するのに使われます。
 
原料となる植物の特徴によって、どの方法が良いか判断されます。例えば、水に溶けやすい・熱に弱いなどの特徴です。また、同じ植物でも抽出方法によって香りが違ってくるそうです。それでは、ひとつひとつを詳しくみていきましょう。
 
水蒸気蒸留法
水蒸気蒸留法(すいじょうきじょうりゅうほう)は最も簡単で、自宅でもできる抽出方法で簡単にいうと、植物を蒸してアロマオイル(精油)を出す方法です。
1.植物を蒸留釜に入れる。
2.蒸気を当てて蒸すと、芳香成分を含んだ水蒸気が発生する。
3.芳香成分を含んだ水蒸気(気体)を冷やして、芳香成分を含んだ液体にする。
と、これだけのステップでアロマオイル(精油)が完成するようです。水蒸気によってたまった液体のすべてがアロマオイル(精油)なのではなく、2つに分離します。上のほうは濃度の濃いアロマオイル(精油)で、下のほうにはフローラルウォーターが溜まります。フローラルウォーターはアロマオイル(精油)のように高濃度ではありませんが、微妙に芳香成分が溶け込んでいます。フローラルウォーターは化粧品などに利用されるそうです。自宅でオイル(精油)を作るためには蒸留器が必要です。といっても大掛かりな蒸留器ではなく、自宅用に売られている市販のもので十分作れるそうです。7,000円~20,000円で購入することができるとのこと。
 
溶剤抽出法
上で解説した水蒸気蒸留法で扱えない植物は、溶剤抽出法(ようざいちゅうしゅつほう)を使います。熱や水分、圧力によって成分が壊れてしまうとてもデリケートな植物があるのです。そうした植物は、水蒸気蒸留法ではなく、溶剤抽出法を使います。石油エーテル、ベンゼン、ヘキサンなどの溶剤と植物を一緒に溶剤釜に入れると、アロマオイル(精油)の成分が植物から出てきて固まります。この塊を、コンクリートと呼びます。メチルアルコールを使い分離させ、アルコールを蒸発させるとアロマオイル(精油)となります。溶剤抽出法で抽出されたアロマオイル(精油)はアブソリュートと呼ばれます。溶剤抽出法はとっても手間のかかる方法で、ジャスミンやローズなどの花から抽出される高価なアロマオイル(精油)が多いのが特徴です。また、アロマオイル(精油)とともに他の植物成分も抽出できるため、同じ原材料によるアロマでも水蒸気蒸留法よりもアブソリュートのほうがより植物の香りに近い場合があるとされています。
 
圧搾法
圧搾法(あっさくほう)は柑橘系の果皮からアロマオイル(精油)を抽出する際に使われます。名前からイメージされる通り、絞り取るやり方です。オレンジの皮を手で絞ると液が出てきますね、昔は手で圧搾してスポンジに吸わせてアロマオイル(精油)を取っていました。現在は遠心分離器やローラーで圧搾をしています。熱や水を加えないため、自然な状態で抽出することができますが、不純物も多く含まれるため劣化も早いそうです。
 
それぞれのメリット・デメリットをまとめると以下のようになります。
水蒸気蒸留法
・安価な道具で可能。
・自宅でも楽しみやすい。
・熱や水で成分が損なわれやすいため、原料の種類によっては使えない。
溶剤抽出法
・成分を損なわず抽出できる。
・手間がかかり、高価。
圧搾法
・植物本来の香りが楽しめる。
・不純物も多いため、劣化が早い。
 

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